夢にも思ってなかったよ。
親愛なるあなたへ

『お誕生日、おめでとう!!
 今度、お祝いにランチ奢る!
 都合を合わせたいから連絡ちょーだい。

 素敵な一日を!!』


今日ってお誕生日だったっけ?
最近、カレンダーを見る習慣じゃなくなってたから忘れてたよ。


『ありがとう。
 うわあ!凄く嬉しい!!
 仕事辞めちゃったからいつでも暇してる。
 ただ、土日は家にいないとだから平日でお願いします。』


っていっても土日も基本的には暇してる。
外出できないだけなの。

出来ないって言うよりしづらいってところかな。




『うん!分かった~
 そしたら、来週の木曜日なんてどうかな?』


聞き慣れた間延びした彼女の声が聞こえた気がした。
はあ。懐かしいなあ。


『来週の木曜日ね!
 大丈夫だよ!
 待ち合わせは××駅前?』


『うん!
 行き先は私が決めるね。
 来週の木曜日に10時に××駅の西口で待ってる。』



  
遠回しにしないで、はっきり
教えてくれても良かったのに。





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