時間切れ

翔太くんの夏休み


夏休み前に悟先生から一也さんに連絡が入り、翔太くんがこちらへ行っても良いか?という確認の電話だった。

北海道の夏休みは短いらしいので、
1週間、篠原家でホームステイする事にし夏休みの宿題も持たせてもらうようにした。

陸も、
その期間だけアルバイトを休むことにした。


土曜日、一也さんと陸が車で空港へ迎えに行く。
今日はウチで歓迎会をする。

明日は、陸と翔太くん2人でネズミーランドへ行き、オフィシャルホテルに1泊する。
ホテルに泊まる事は翔太君にはサプライズになっている。

我が家に到着した、翔太くん。

ぼ〜としている。

「翔太くん!いらっしゃい! 
飛行機1人で乗って、偉かったね!
どうぞ、上がって麦茶でも飲む?」

「翔太くん、ココが俺のウチだよ〜
さ、荷物は後にして手を洗ってからお茶でも飲もうか。」

「…………。 り…くにい…ちゃん…のウチは、雲の上に…ある…」

「え? 雲の上? ハハハ!」

「クスクス… 翔太くん、陸と手を洗ってね!アイスもあるよ〜」


「はい。」

どこかぼ〜とした翔太くん、
陸と手を洗って、リビングに入る頃には普通になっていた。


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