「リュウ、この撮影はこれでおしまいだよ。お疲れ様。次なでしこさんとツーショット撮るからね」
 
 「ありがとうございます。お疲れ様でした」
 
 そんなことを思いながらリュウの撮影を見ていると、撮影を終えたリュウは、真っ先にわたしの所に近寄って来た。

 そして「お疲れ、なでしこ」と言って笑っていた。

 「お、お疲れ様」なんて言うのがこんなにも緊張するなんて、なんだか不思議だ。

 「へえ?今日は髪巻いてんだ?」

 「えっ? あ、うん……。へ、変かな?」

 今日はヘアメイクさんが、特別な撮影だからと。髪を巻いてくれていた。

 こんな髪型にするのは初めてだ。……好きなアニメのコスプレでとかなら、カールのウィッグを付けたことはあるけど、地毛をこんなふうに巻くのは生まれてから初めてだ。

 「別に? いいんじゃない?」

 わたしのその問いかけに、リュウはそう答えた。
 
 「……そうかな?」

 「オレはそんななでしこも、可愛いと思うけど?」

 なんてリュウは恥ずかし気もなく言った。