こうして、私は言われるがまま。
 正式にヒョウさんの妹となった。

 ユキさんとチャーリーさんの2人と事務的なことを話した後。
 部屋に戻ってベッドに倒れ込むと、私はそこから一週間寝込んでしまった。

 そもそも、病人なのだから寝てなきゃ駄目でしょって後でヒョウさんに怒られたけど。
 自分でも病人ってことを忘れるくらい。
 色んなことが起きすぎて頭がパンクしそう…というか、パンクしたんだと思う。

 元々、馬鹿女と言われるくらい私は頭が悪い。
 難しいことを考えると頭痛に襲われてしまう。

 考えることが嫌いなのだ。
 昔から。
 現実逃避ばかりする人間。
 言われるがまましか動けない。


「だいぶ、良くなってきたみたいだね」
 ヒョウさんが見舞いに来てくれた。
 一週間、寝込んでいる間。
 ヒョウさんとユキさんが交代で私を看病してくれていたようだ。

 お医者さんの診察後、ヒョウさんが見舞いに来てくれた。
「あんまり、無理はするなよ。欲しいものがあったら遠慮せずに何でも言えよ」
 ヒョウさんは、ポンッと手を私の頭に乗せて撫でてくれた。

「俺さ、これから仕事で一週間いなくなるけど。他のモンにカスミのことは任せてあるから心配しないで…」
「いない…んですか?」
 不安げに言うと、ヒョウさんはニッと笑った。
「絶対にカスミはここの住人たちのこと気に入ると思うよ。戻ったら、沢山喋ろう」
 そう言って。ヒョウさんはいなくなってしまった。