半分俺の願望も入っているが、本当に抱く気はない。
 まだ気持ちが通じ合ったばかりだし、凛がもう少し俺と一緒にいることに慣れてからだ。
「た、鷹政さん!」
 俺の発言に慌てる彼女に構わずカウントを始める。
「三十秒以内に寝ないと抱くから。一、二、三……」
「わー、わー、寝ます!」
 半ば叫ぶように言ってギュッと目を瞑る凛。
 しばらく瞼がピクピク動いていたが、そのうち彼女の静かな寝息が聞こえてきた。
「悪夢も見ずにぐっすり眠れ」
 凛の髪を梳きながらそう呟くと、彼女の唇にゆっくりとキスを落とした。