DIYで魔法世界を再建!
現実世界にて 妹
「本土に向かっていた船が、突如発生した竜巻に襲われたんだ」

「・・・・・え?」

分かっていた。この話を先生から直々に聞かされた時点で、先生が一体何を言いたいのか、何となく分かった。先生が言葉を詰まらせながら話している状態からも、内容が伺える。
後ろで聞いていた友達は、だいぶソワソワしている様子だ。ただ、私にはそんな心の余裕なんてない。さっきまで友達と雑談を楽しんでいたのに、心情が一気に底へと落ちた。
心の中では、先生の話を聞きたくない気持ちで溢れかえっていた。ただ、聞かないといけないという使命感にも急かされて、何も言い出せない状況が続いた。

「それで・・・その船に・・・
 君のお姉さんが・・・」

その単語を聞いた直後、後ろでガヤガヤしていた友達の口が一斉に止まる。そして、しばらくの間、教室が静寂に包まれた。
もしかしたら、私と同様の心境になったクラスメイトも何人かいると思う。何故なら私達にとって、船は必要不可欠な存在であり、何時誰が乗っていても不思議ではない。
・・・だが、私のユキ姉さんの場合は、『不運』としか言えない。何故なら今日、ユキ姉さんが通う高校は、午後だけの授業。
今現在時刻は11時26分。姉は午後だけの授業の際には、毎回10時半時頃の定期便に乗る。それに乗れば、本土の港に到着するのが大体11時頃になる。前にユキ姉さんがそう言っていた。
そこから推察すれば、先生が何故、授業を中断してまで、私に報告をするのかも、嫌な程想像できてしまう。

「船が転覆したんですか?!」

重苦しい空気に耐えかねて、委員長が第一に質問をぶつける。

「いや、船自体には何の影響もなかった。むしろ突如発生した竜巻が上陸した影響で、本土の方
 が大惨事な状況らしい

 ・・・だが、五十嵐
 お前の『お姉さん』は、竜巻の強風が吹き荒れる中、逃げ遅れた男の子を救おうとして、その
 まま・・・」

「・・・あ・・・あ・・・
 あぁあ・・・」

「五十嵐?! しっかりしろ!!!」
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