分岐点 ～幸せになるために

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頼太に　告白されたことは　私の大きな　転機だった。


私は　まだ　普通の恋ができる。

今なら　まだ　誰も傷つけずに。


毅彦と　付き合うことは　辛い事も多いけど。

責任がない分　楽でもあったから。


私が　自分の領域を　出なければ。


恋人がいないままの　毎日よりも

私を　思ってくれる人が　いるってだけで。

生活に　張り合いができるし。


もう　私は　ずっと　このままでいいかも…


そう思うことが　何度もあった。


今から　恋人ができるって　思えなかったし。

誰かと　普通に付き合うことが　怖かった。


頼太は　信用できるし　楽しいし。

一緒にいて　気を使わないけど。


それは　まだ　恋人じゃないから。


もし　頼太が　恋人になったら…

頼太は　変わってしまうのかな。　　


だいたい　私は　頼太を恋人と　思えるの？


ふと　私は　頼太の　切ない瞳を　思い出した。

あの時　私は　一瞬　胸が　キュンとした。


それって　もう頼太を　男性として　意識してるからじゃない？


一人の時間。

私の心は　行ったり来たり。


すぐには　答えを出せなくて。

振り子のように　揺れまくっていた。