【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
➃迷惑をかけないようにしたいと思ったのに





 その翌日、わたしは会社に出勤してすぐ、麻美に昨日起きたことを話した。

 「えっ、マジ?……再会しちゃったの?」

 再会したことを話したら、麻美は目を大きく見開いて驚いていた。

 「うん。本当に、びっくりしたよ……。しかも、再会したその日にプロポーズまでされた」

 「ええっ!?マジか……。それはまた、びっくりだね?」

 「うん。もちろん、プロポーズもすぐに断ったよ?……なんか彼に同情されてるみたいで、イヤだなって思ったし」

 麻美には、今の気持ちを正直に話した。麻美は応援してくれてるからこそ、何でも話しておきたいし。

 「なるほどねぇ……。まさか再会することになるとはねぇ……。運命なのか、必然なのか、分からないわね?」

 麻美のその言葉に、わたしもそう思っていた。これがもし〈運命〉なら、嬉しいかもしれない。だけどもしこれが〈必然〉だったとしたなら?

 わたしたちは出会うべくして出会ったものなのかも、分からない気がした。


 
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