めざせ!転移門!★恋愛異令嬢は世界を救う?成り上がって↑成り上がって↑調整ゲーム

憶えていますか走査の海

『ガラーーーンガラーーーンガラ

**.***.キーンン
この鐘って、何だっけ?
迷うが故に
世界は
閉じられた城で

ーーーンガラーーーンガラーーー
**.***.カーンン

これは、 わたしへの 悼み?
本当は
東も西もなく
どこに南北があるのか

ンガラーーーンガラーーーン ..
**.***.コーンーン
**.***. …

それと、こっちへ戻れとの
なんだぁ 合図か、
世界は 空 で
この世は限りなく自由で
全ては 空 なのだ
けど

↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓
わたしの思念をポータルに、
藩島のエネルギーを
大陸に変換投下をするぞってさ
ウガガガ絶叫に咆哮するガカカガガガガガガガ自分の口にガンガン
爆発する明星がウゴカッハッゴゴゴゴゴゴゴゴ弾丸連続貫くグガカ
斬斬斬斬斬ゴゴゴゴゴゴゴ無無理イイイイイイイイゴゴゴゴ炸炸炸飛穿って
状況ゲゲゲガ亜亜亜亜亜亜マジジジ奇跡おおいおお体感半端無いい
グオオオオトトオオオオオオトト
自分のの思念体をスキャャン
し、ながら変換投下をするって

今、光の柱に上下から穿っかれ
眼底から連続ショート閃光が
チカチカで視力は効いてない
はずなのに、
空 と 海
二色のみの
眼前の景色を
柱の外に感じ
穿っかれる
体感と視界の
景色に魂が
変革する。

彼の大師はそれを己れの名に
したって世界。

↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓、、、、、、、
、、、


んー
ここは、始めなのかな?

マイケルは、
遍路装束のまま
白い砂浜で、波に洗われていた。

そこに漆黒色の瞳が
リョコッと空の景色に
差し込まれる。

「巡礼しゃ さん、いきてる?」

昼の白い空を仰ぐみたいに
横たわるマイケルの体は
腰まで
寄せては、引く波に触られる。

「しんでる?」

覆い被さるのは、クリンクリンの
牧場色した巻き毛の
あどけない顔の少女で、


ヤオだー。ういヤツー。

この調整世界で初めて出会った
異世界人の可愛い記憶に
マイケルは、ほっと息をついた。

どうやら『走査』に降り立った
みたいだ。

「生きてる。」

そう応答して
マイケルは、ヤオのちっちゃい
鼻にかかる そばかすを、
3本の指で撫でる。

「巡礼しゃさん、おきる?」

ヤオは、掛けた前歯をニコッと
見せて、マイケルの手を引いた。

「ありがとうね。」

マイケルは、ヤオの痩せた手を
しっかり握って
上半身を起こすと、
向き合う形になったヤオを、
優しく抱き締める。

「?巡礼しゃさんこわかった?」

幼年期どくとくの ミルクっぽい
匂いがするヤオの
頭を、抱き締めながら撫でて、

「怖かった。
痛くって、辛くって
ずっと歯医者さんにいっぱい
器具を口んまんぱん
つめられて治療の振動を体に
受けてたみたいに、苦しかった」

矢継ぎ早にヤオに、
さっきまで、そして今も
受けて入れているであろう
変換の濁流体感の
感情を
垂れ流すマイケルに、

「??わかんない。わたしヤオ」

ヤオは、初めて出会った時と
同じ顔で、挨拶する。

「はじめまして、ヤオ。
わたしはマイケルっていいます」

そして、ありがとうと
マイケルは
古く煤けた服の手触りを
ヤオの背中に改めて
感じて、
この後に 自分が起こした
様々な調整世界での事を
思い出す。


「ヤオ、わたしはここで少し暮ら
したいの。どうしたらいい?」

この台詞も、初めてと同じだ。

この世界は、マイケルの世界と
同じく巡礼者を迎える
習わしがあった。

違うのは
成人してすぐに、巡礼に出れば
自ら生きる国を探せる事。

もちろん、生まれ育つ国に
生涯いても 構わない。

「巡礼しゃさんのギルドある。
10ウーリーいる。ある?」

比較的巡礼者の受け入れに
寛容で、窓口もあって
滞在登録も
日雇い斡旋もしてくれる。

ただ、その藩の通貨が
あればの話。

「10ウーリーがいるのね。
ウーリーは持ってないの。
どうしよう。困ったな。」

まだ、始まりでは
魔充石の存在は無い、
もちろん、マイケルには
魔力もないまま。

「巡礼しゃさん、もぐれる?」

ヤオは、漆黒の瞳を訝しげに
マイケルに聞く。
ああ
この少女は、最初から本当に
良い子で、わたしは
ラッキーだったな。

「ヤオ、わたし魔力ないの。
でも、泳ぎは得意よ。なんて
いっても楊一族のお嬢様よ!
大抵の事はサイコウに出来る!」

マイケルは、
濡れた遍路装束を
躊躇なく脱ぎ捨て
オールシーズン対応の
スポーツインナー姿になった。

「ヤオ、潜る場所は?どうした
らいい?あなたが、売られない
ように、わたし頑張るから!」

マイケルが、ヤオに親指を
立ててポーズをすると、
目をまん丸にして
ヤオが 固まっている。

「あなた、その黒い瞳で 何日かで
売られるんでしょ?あたしが、
潜って、ウーリーを稼ぐ。
ヤオは、わたしが何とかする!」


これが、ヤオとわたしの
初めての出逢いだったんだよ。

ヤオは変異の子で、
平民なのに 魔力量が多い
可能性から、貧困に喘ぐ親に
売られる予定だった。

そして、ヤオは遠視魔法に
赤子から長けてた。

「ヤオ、潜れる場所、わかる?」

まだあっけにとられるヤオに
マイケルが、海に顎でシャクって
促せば

「しってる。ある!」

と、ヤオが波打ち際を走って
指を差す。

まだ、魔充石がない
この国で、も、
奴隷扱いの変異の子は、
魔力の捨て駒だった。

「よしっ!!行くよ!ヤオ!」

それを変える事が出来たのは、
この瞬間からだった。

マイケルの声に、
ヤオが牧場色の巻き毛を揺らして
振り向いて。

もうすぐ海は、干潮になる。
神話の時代からある
今、海中都市となった遺構。

それがこのウーリューウ藩島海域

「全ては、この海の中にある!」

マイケルは、砂浜の遍路装束から
金剛杖を拾って、
空を、突き
仁王立ちになった。

「いざトレジャーハンターへ!」


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