白いジャージ ~先生と私~

先生の瞳


『矢沢ぁ・・またうちに来てよ・・』

先生からの夜中の電話。


あの夜、先生の部屋で過ごした時間は2人にとって・・

忘れられない時間だった。


先生は、新学期が始まってから仕事が忙しく残業が多い。

教師がこんなに大変だと思わなかったな・・



学校の先生と付き合うことは、さまざまな困難や悩みもあるけれど、

大好きな人の職場に自分がいられるってすごいと思う。


働いてる彼氏を生で見られるんだから・・ね。



『明日、放課後時間あるか?中田ゆかり連れて、教官室来い。俺からもお礼言わないとな・・』

『うん・・・昨日、紹介したんだって・・ゆかりは場所を指定しただけで、2人には会ってないの。でも、すごく辛いと思う。』


昨日、龍と依子が会った。

ゆかりは、へっちゃらそうに話すけど、辛いに決まってる。


詳しいことは聞いてない。

依子は、今朝から無口で何も話さない。


だけど、誰も依子に何があったのか聞かなかった。

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