白いジャージ ～先生と私～

スーパーマン

眠い。



早く寝れば良かったと後悔しても遅い。



今日から本格的なスキー講習スタート。


朝日を浴びながら、スキー場へ向かう途中、あまりの美しさに足を止める。


雪がキラキラと光り、不思議な景色が広がる。


「こうちゃんに、メアド聞こうっと。」


朝からさっちゃんの口からは、コーチのことばかり。



早速始まった講習での難関、リフト。


昔止めちゃった経験があるから怖くて仕方ない。


「お〜、おはよ！」


後ろから声をかけられる。


先生は、朝からさわやかな笑顔で私達を追い抜いていく。


スイスイっとリフト乗り場まで行く先生。


またへこむ。


隣には、先生を好きだと有名な隣のクラスの女の子が座った。


何話すんだろ。

体くっついてる。



やだやだやだやだー！


泣きそう。



「先生嫌そうだったよ！」

依子が、背中をポンと押してくれた。