白いジャージ ~先生と私~

2人の時間

ドンドンドン!!


「お~い、着替えたか?入るぞ・・?」


慌てて、先生の椅子から立ち上がり教官室の扉を開ける。

「何・・赤い顔してんだ?頑張り過ぎんなよぉ。」


先生はタバコの匂いをさせながら、ポンって私の頭に何かを置いた。


「ちょっと休憩な。」


先生、大好き。


心の中で呟く。



先生からの冷たいオレンジジュースの差し入れ。


「先生、ありがと!ほんとにありがとう。」


「ん?オレンジジュースがそんなに嬉しいか?じゃあ、これもやるよ。」


先生の机の引き出しから取り出したあんぱんを私に投げる。

あんぱんを2つに割って、椅子に座って2人で食べた。


窓から差し込む太陽がとても眩しくて、美しくて…


あ。

泣きそうに嬉しい。


このあんぱんとオレンジジュースの味、そしてこの景色。



忘れないよ・・・



先生。
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