白いジャージ ～先生と私～
日記
先生は
ちゃんと娘さんに
言ったのかな。
一緒に暮らそうって・・・
別れてから
まだ一度も二人きりになることがない。
廊下で昨日すれ違ったけど
先生の隣には女子がいた。
目が合いそうだと思った瞬間、下を向いた私は
帰って また泣いた。
昨日の夜、家族に話した。
先生は、私だけじゃなく私の家族にとっても大切な存在だったから。
きちんと話さなきゃと、泣かないように頑張った。
『お前の決心は、お父さんはすごいと思う。先生は、お前を忘れないよ。』
『子供さんがいたなんてね。辛いけど直は正しいと思うよ。』
お父さんとお母さんの言葉に
別れたんだって
自分で自分に言い聞かせてた。
お姉ちゃんだけは違ってた。
『あんたいつになったら、自分の人生生きるの？いい子過ぎるんだよ。』
家を飛び出したお姉ちゃんが
帰ってきたのは深夜１時だった。
