二月の透明に凍える朝、私は家を出た。
 ドアに鍵をかけ、その鍵をポストの中へと落とす。

 二十年住み続けた家の、慣れた門扉を閉め、その家を見上げ、私は新しい朝を、胸いっぱいに吸い込んだ。