最強フェンシング女子の妹が戦国武将になりまして
登場人物
【主人公】

美樹本 椿(みきもと つばき) 13歳
(しゅう)の双子の妹。冬生まれ。
ずば抜けた身体能力と異常な集中力を持ち、フェンシング界では将来を期待される有望株。
抜群の運動センスはあるものの、お勉強は少々苦手…。
無口で表情が乏しいのでクールな印象を持たれがちだが、実は話すことが苦手なだけのシャイな女の子。
実際は優しく思いやりがあり、素直な性格。
自身の中に揺るぎない信念を持ち、自分よりも格上な相手にも勇敢に挑む。
甘いものや動物、可愛いものが好きで、コイバナにも興味津々な至って普通の中学生。
娯楽の少ない戦国時代でハマっていたのは、「源氏物語」。
柊のことは尊敬しており、口下手な自分の良き理解者で大好きな兄。

美樹本 柊(みきもと しゅう) 13歳
椿の双子の兄。女顔で小柄な体型がコンプレックス。
運動音痴、勉強は苦手だが地頭がいい。椿の考えていることがなぜか分かってしまう。
幼少期は元々明るい性格で友達も多かったが、引きこもってからは根暗な性格に。
友達はネット上のオタ友のみ、オンラインゲーム界ではそこそこ有名なプレイヤー。
軽薄で怖がりなヘタレだが、大事な局面では腹をくくり立ち向かう勇気がある。
面倒くさがりだが、困っている人を無視できず、なんだかんだ面倒を見てしまうタイプ。
ゲームで培われた戦術センスを認められ、宇佐美定満の元で修行を積み戦国の世では軍師として活躍する。
椿に対して嫉妬や劣等感を抱く他、自分がいないとダメだと思っていた椿が独り立ちして、もう自分は必要のない存在なのだと存在意義をなくしていた。

【宿敵】
東郷 真佐斗(とうごう まさと) 18歳
東郷組組長と愛人の間に生まれ、継承権を持つため東郷組の嫡男(兄)に命を狙われる。
双子と同じ未来人で、タイムスリップした戦国時代で「武田信玄」として天下統一を目論む。
高身長で筋骨隆々な高校生。
冷静沈着で慎重、人の本質を見抜く洞察力がある。
冷酷非道で道徳心に欠けるが、智力体力 共に優れ、カリスマ性がある。
女と酒が好き。

【主要人物】
長尾 虎千代(ながお とらちよ)(上杉謙信)
長尾家の末子。父・為景(ためかげ)と外見も内見も似ていないせいで愛されずに育つが、父に認められたい一心で何事にも一生懸命。
まっすぐな性格で曲がったことが嫌い。誠実だが頑固なところがたまにキズ。
勇敢で他者を思いやれる心を持ち、越後国を豊かにしたいという目標を持つ。
椿を盗賊から守り、命を落とす。

天室光育(てんしつこういく)
林泉寺の和尚で虎千代、椿、柊の師。
温厚な坊主だが、実はスパルタ。戦国で双子を未来人と知る始めての人物。
和尚のスパルタ教育のおかげで柊は四書を諳誦できるようになる。

長尾 為景(ながお ためかげ)
上杉謙信の実父。
謙信の母の妊娠があまりにも早かったため、謙信は我が子ではないのではないかと思い、避けるようにして謙信を林泉寺に出家させる。

長尾 晴景(ながお はるかげ)
長尾家の長男で謙信の21歳年上の兄。
為景の死没後に家督を継ぐが、越後国をまとめる才覚がない。
色白で中性的な顔立ち。椿曰く「塩寄りのしょうゆ顔」。
見た目同様、性格も温和で争いごとが嫌い。感情的になりやすい。
芸事を好み、男色もあって、美形な小姓を侍らせている。
まるで余所の子のように似ていない謙信とは7つの頃に出家して出ていったきり会っておらず、城内で異質な存在であった虎千代に苦手意識を持っていたが、椿と出会い、弟愛に目覚める。

長尾 景房(ながお かげふさ)
長尾家の三男で謙信の7歳年上の兄。椿の初恋の相手。
色白で中性的な顔立ち。性格も温和で物腰も柔らかく、常に客観的な視点を持ち、冷静に対処できる。
長男と次男の喧嘩ではいつも仲介の役目を担わされる。
下克上を生きた男である父に、これで野心があれば…と言われることを鬱陶しく思っていた。
父の最期にやってきた椿を虎千代の偽物であることに気付いた洞察眼がある。
その後、椿から虎千代のことを聞き、幼くして使命を背負った未来人の椿を気にかけるようになり、徐々に好意を持ち始めるが、黒田の謀反により若くしてこの世を去る。

(ふね)
豪族の娘で景房の妻。年は椿の2コ上。
活発で男勝り、素直で明るく人懐こい性格で美人。
剣術もお手のもの。黒田の謀反により、景房と共に戦い命を落とす。


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