2番目の恋
お互い夢中になってしまう。

笹崎の目がずっと泣きそうになってる。
この人、たぶん、私のことすごく好きだ。

笹崎の手が服の中に入ってきて背中を撫でる。
下着の中に入ってくる手。

また笹崎とキスをする。

今までたくさんの人と付き合ってきたのに、初めての時みたい。

「待って、ちょっと待って。」

笹崎のゴツゴツした手に攻められて、ちょっと躊躇う。

「無理。」

笹崎の息が耳元で荒くて、初めて男に感じる。

いつのまにこんなに大人になってたの?

私はそのまま笹崎に長い長いキスをされた。

結局、笹崎は最後まで優しかった。

私ね、セックスって男の人が気持ちよくなるためのものだと思ってたよ。

女の人も幸せになっていいんだって初めて知ったよ。

私は何度も何度も意識が遠くなっていく中、そんなことを思った。
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