婚約破棄されたけど隣国の王子様と飛空艇で世界旅行してる私は超勝ち組!?

これはパンチですか!?

 ──おお……ッ!


「?」


ただでさえ賑やかな大広間が、なにやらどよめいた。
特に探らなくても、人々が何に驚いているかすぐにわかった。

近隣諸国の王侯貴族はだれも目を引く。
というより重要人物ばかりでお腹いっぱい。酔いそうなくらいだ。
 
そんな中、異色のオーラを放っている王子がいた。

遥か南のお隣、砂漠の楽園と呼ばれるバラム王国。その第三王子バスィームが極まっている。

褐色の肌、絹のような長い金髪、宝石のような青い瞳。とんでもない美青年だ。でも彼の極まり方というのは美貌だけではなかった。
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