俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
パーティの準備は大変です

*◇*◇*


今日は、恵理子さんと香子と三人で買い物に来ている。

恵理子さんと香子が、婚約披露パーティのための買い物に行くことは知っていたが、
「莉子ちゃんも行くわよっ!」
という恵理子さんの一声で、なぜか私も参加することになったのだ。

恵理子さん御用達のセレクトショップは、お高そうな洋服がズラリと並んでいて、目が眩みそうだ。

「こちらはうちのお嫁さんたちなの。」

お店のマダムに恵理子さんが嬉しそうに紹介する。

いやいや。
「お嫁さんたち」じゃないでしょ。「お嫁さんとその姉」だから。

「まぁ!おめでとうございます。
お嫁様お二人は、双子でいらっしゃるの?すごいご縁ですのね!」
マダムが驚いたように言った、

いや、だから。
お嫁様とその姉です。

「うちのお嫁さんたちにパーティ用のお洋服を買いたいの。お願いできるかしら?」
恵理子さんが嬉しそうに言うものだから、訂正もできない。

しかし、「お嫁さんたちのパーティ用のお洋服」って、私の服も?

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