HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
この手を信じて

槇村先生に週数の割には生育に遅れが出ていると言われて、勧められ受けたスクーリング検査。
結果が不安で仕方がなかった。

「お帰りなさい」

「只今」

帰宅した隼也さんを出迎えた。
彼がウォークインクローゼットで部屋着に着替えている間に、夕食のメニューをダイニングテーブルに並べる。

「今夜の夕食はカツオのたたきか…んっ?また、肉じゃが??」

「ダメだった?」
「いや別に…」
二人で遅めの夕食を食べる。

「あのさ・・・昨日受けた…」

「あ…結果が出た…
俺達の子供は…相馬先生の早斗君と同じ…『左心室低形症候群』で、病状は重篤らしい。
お腹の中に居る間に一度、治療する必要があると父さんに言われた…」

私と隼也さんの子は相馬先生の早斗君と同じ心臓病の難病を抱えていた。

「でも、その治療を行うには厳しい条件がある…その条件をクリアできなければ…父さんは中絶を勧めた」

「・・・」

お義父さんにとっても初孫なのに。


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