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話はトントン拍子に進んで、私が隼也さんの部屋に引っ越す日程が決まった。
隼也さんと私の結婚も正式に院長の口から発表され、院内では公認となった。

「そう言えば最近、久世さん来ないわね…」

二週間程、久世さんの姿は見ていない。
「久世さんは『ジーザス』クビになったのよ…」

村上さんの爆弾発言にステーション内は騒然とした。

「まさか…村上さん貴方…」

「私が『ジーザス』の人事部に電話したの…看護師に手を出した不届きなMRが居るって…あそこは外資系だし…社内規定が厳しいのよ…」

「・・・自分がフラれたからって・・・何もそこまで…やるコトないと思うけど…」

「・・・私が悪いって言うの?」

「私語は謹んで頂戴!!」

乾看護師長の雷が落ち、皆が口を噤んだ。

―――もう二度と久世さんは此処には来ないのか…

残念な気もするけど・・・