「はじめまちて・・・いちのせみずきです」
俺と彩芽が交際を始めた当時、瑞希はまだ幼稚園に入ったばかりの四歳だった。

「私の妹の瑞希。可愛いでしょ?隼也君」

「えっ、あ」

「ねぇ、お姉ちゃん…このひとがしゅんたん」

「そうよ…しゅんたんよ…瑞希」

「しゅんたんって・・・」

「いいじゃない。しゅんたん」

「お前は隼也でいいぞ。彩芽」

「しゅんたん、みずきとあそんで」
俺と彩芽が話をしていると瑞希がパーカーの袖を引っ張った。

「何して遊びたいんだ?瑞希ちゃん」

「うーんとね・・・おいしゃさんごっこ」

「お医者さんごっこって…」

「みずきのおっぱいにもしもしして。しゅんたん」

「えっ!?それは…無理だよ。瑞希ちゃん」

「どちて?しゅんたん、おいしゃさんになるんでしょ?」

「いやいや・・・ままごとしよう・・・ままごと」

「ままごと?ままごと…やだっ・・・おいしゃさごっこがいい」

彩芽はクスクスと俺と瑞希のやり取りに笑うだけ。
「彩芽お前の妹だろ?何とかしろよ…」

「いいじゃない。お医者ごっこしてあげたら?」

「絶対にしないぞ…意地でもしない」