HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
槇村先生のマシンガントークで部屋がパァーッと賑やかになった。

「この脂身が凄いですね…」

「美味そうだな…サンキュー槇村」

「二人の結婚のお祝いだよ…」

「槇村先生、本当に泊まるんですか?完全なお邪魔虫ですよ」

「何?仙波さんの部屋に泊めてくれるの?」

「それは無理です。槇村先生…病院の産科の診察室の待合ソファで寝れば…診察時間には遅れませんよ」

「仙波さん…それ酷くない?」

「槇村先生…良く東亜の東館と西館の間の渡り廊下で寝てたじゃないですか・・・」

「そうだったそうだった」

隼也さんと仙波さんは『東亜医科大』の救命救急センターで二年ほど一緒に働いていた。



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