あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
テーマパークと君の優しい告白
「おはよう」


「雫さん、おはようございます!」


金曜日…


綺麗な青空にほんの少しの白い雲。


ふわふわの綿菓子みたいに、今日の始まりを可愛く演出してくれてる。


希良君は175cmあるらしいけど、すごく均整のとれた身体付きで、白パーカーにグレー系のコーチジャケット、黒のパンツスタイルが良く似合ってる。


背伸びし過ぎず大学生らしくて好感が持てた。


「希良君、今日はよろしくね」


「こちらこそ。はい、これチケットです」


「えっ? もう買ってくれてたの? ごめんね。いくらだったかな?」


私がバックから財布を出そうとしたら、


「いいですよ、いりません。今日は僕が誘ったんですから。それに言ったでしょ? この間のメロンパンと塩パンとカフェオレのお礼がしたいって」


そう言って、キャラクターが印刷された入場券をサッと渡してくれた。


「でも、これ8000円以上するでしょ?」
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