LIONの許婚

悠里の初三が日

俺とあろう事が?ヤキモチ?

「今日は酔わないな!桜祐
クスッおまえ心配事が有るだろ!」
陽斗はニヤニヤしながら桜祐の
方に手を掛ける。

「え?は?(笑)ナイナイ‼
酔うはず無いだろノンアルだ!」

「嘘付け‼え?ノンアル?
どーしたクリパでノンアル?
お前心配事があるとなかなか
酔わないんだぞ‼
知らなかったのか?
しかも、時計気にしてるし!」
勇太も陽斗と顔を見合わせ
ニヤニヤしている。

🎶すると桜祐の携帯が鳴った。
陽斗と勇太は顔を見合わせる!

桜祐は携帯を持ったまま、
上着を着て財布をポケットに
入れて

「じゃ、俺帰るワ‼
またな‼」

満面の笑顔を向ける桜祐に
2人は呆然

桜佑は、パパパと、パーティー会場
を後にした。

悠里はカラオケの前にいて。
タクシーのクラクション鳴らすと
俺に気付いた悠里は友達に

「またね〜」
と手を振って飛び出してきた。
フフフ可愛い‼

「悠里待ったか?」

「ううん待ってないよ。」
ニッコリ笑う悠里のポワポワの
白い帽子には雪が付いていた。

悠里はクリスマスケーキを
売りさばくサンタクロースを
見て、
「美味しいかな
クリスマスケーキって」
両手を擦りとボソッと呟いた。

「たべたいか?」

「分かんない(笑)
食べた事無いから・・・
クリスマスケーキは
残らなかったから・・・」

「誕生日ケーキと同じだよ。
ケーキはケーキなんだから‼」

「ウワッ食べたーい」
嬉しそうに喜ぶ悠里にちょっとした
サプライズをしかける、

桜祐はニカニカしながら
俺ん家の冷蔵庫に入ってるから
持って行くよ。

「ホント━━━━━━バンザーイ
有難う、楽しみ‼」

「悠里が約束守ったから
ご褒美だ、いっぱい食べな‼」

「うん︎」ワクワク
悠里は嬉しそうに声をはずませた。

そう言った桜祐は、もう
1:00を回ったのにケーキの
箱を抱えてやって来た。
何故か着替えも抱え・・て?

『ん?
泊まる気か?またか?』

悠里は風呂から出たばかりで・・・
ブラとパンツに、クビタオル

・・・「何やってんの悠里」
・・・「ひえっ」

「おま、おま、おま‼
女の子だろ‼
んな格好でウロウロするナ‼」

まるで水着の雑誌から飛び出した
ような悠里のみずみずしい
体を見て桜祐は┣¨キ┣¨キ*

「だだだだだってぇー
桜祐が急に来るから〜」

「俺来るって言ってたろ‼
は、は、早く服着ろ‼┣¨‡ ┣¨‡
クリスマスケーキを冷蔵庫に
入れて慌てふためいてバタバタと
桜祐は着替えを持って風呂場
へと消えた。

風呂場へ向かった俺は
・・・ナンジャこれ?
悠里はシャワーか?
お湯がスネまでしかない?

お湯を張っているとつい長湯に
なってしまった。

「桜祐、まだ出ない?
寒くない?」
悠里はケーキが待ち遠しくてつい
風呂場迄やってきた。

「おう。
もう上がる。」
ザバ━━━━━━━━ン
アワワ💦

「ん?あ‼.」ボロン
桜祐は前を✋で隠しシッシッ
と追いやるが左手の横から
見え隠れする物体‼。

あ、ああ「ごゴメン‼」
バタン‼ 」


はっはは初めて見たw
気持ちワリィー
あれはなんじゃ?

Www.ハズイ、どんな顔すりゃ
イイんだ?見られた!
いやいや、恥ずかしい物じゃない‼
みんなブランブラン下げてるし笑笑
俺のは、恥ずかしく無い‼
・・・・はずだ?

あー💭出にくい!
ふむ、困った💭
桜祐は浴室のドアの前で
悩んでいた。

「桜祐ーケーキ待てないー‼」

考え過ぎか?悠里は普通じゃんか‼
少しホッとした桜佑はパジャマを
着るとリビングへと向かった。


なんせ三上本家に小学生の頃から
花嫁修業と称し、育ての母親の変わりに手伝いに強制的に行かされていた。

パーティケーキを作りにパティシエ
と呼ばれる面々が来ていた。
そして、手伝いを強制された。

別に嫌では無かった。
甘いクリームの匂いや、スポンジの
焼ける甘い匂いが大好きだったし
クリスマスケーキは三上の子供と、
三上の子供友人、呼ばれた客が
全部食べていた。

私は厨房からジッと、我慢しながら
切り分けられるケーキのお皿を持って並ぶ三上の子らが羨ましかった。

だからクリスマスケーキの味を
知らない。
大人になったらまん丸い
クリスマスケーキを1人でかぶりつく
そんな夢も小さい頃からあった。

それは・・・ついこの間まで
そう、15歳迄続いた。

ケーキはパテシエ仕込み、
作れない分けじゃない。
材料が買えないだけだ。しかし
パテシエが作ったケーキを
食べた事すらない、ただ厨房から
抱えられ出ていくケーキを見送る
だけだった。

どんな味なんだろう。

誕生日ケーキと同じ味って
桜祐は言ったがサンタクロースが
乗っていたり、絶対材料が違うし
誕生日ケーキより格段美味いはず‼
ってか、
誕生日ケーキもついこの間
桜祐にご馳走になった
悠里のケーキ歴はそれだけ。

悠里の期待は膨らんで爆発寸前。

冷蔵庫をパタン パタン
桜祐を待つもどかしさ。

また浴室迄桜祐を迎えに行こうと
したら、ドアが空いて桜祐は
フェイスタオルで頭をフキフキ
しながら出てきた。
入浴剤とボディソープの香りと
シャンプーの香りがパッと香ってくる。
悠里はクンクンクンクン


そんな悠里を怪しい顔を見せながら
桜祐は冷蔵庫へまっしぐら、
冷やしていたビールを、
ゴクゴクゴクプファー

「開けよ、開けよ、開けよーよ‼♪」

悠里はお皿とフォークを持って
スタンバイ‼

「あ‼ 俺はパス‼
甘いの苦手だから悠里食べな‼」

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・
*パァァァァ「良いの?丸ごと♥」

「おう‼」ククク

悠里は真っ白いケーキの箱を、
ウキウキしながら・・・開けた。

♥パカッ・・・・・‼

え?

コレって・・・・・

ガ━━━━━━━━━━━━━━ン‼
クククククク ククククククアハハハアハハハハハハハ
桜祐は大爆笑ヒッヒヒヒ
意地の悪い笑が止まらない
ブッ`;:゙;`;:、ギャハハハハハ

白い箱を開けるとコロコロコロコロ
黄色い🍊がアチラコチラに転がった!は?
網に詰められたミカンが破れ穴から
四方八方にゴロゴロ


🍊が悪い理由じゃ無い
ミカンが嫌いな訳じゃない!

悠里はガックリした。


床にペタンと、座り込む。

普通の女の子を、からかうなら
「もうっ⤵プンプン」

で済むのだろうが、長年夢見た
クリスマスケーキなのだ!
悠里の落胆は想像以上、
白い箱の蓋を持ち、ガックリと
項垂れる悠里を見ても尚更
笑いが込み上げてまたまた桜祐は、
笑いが止まらない‼ウケルウケル

「あ、アレ
ケーキがミカンに化けてるWww」
空気読めない桜祐はウヒャヒャヒャと大笑い


悠里は、
「寝る・・・トボトボ」
ドアをパタン

悠里の落胆した姿は大
ションボリしながら寝室に向かった!
桜祐は玄関に置いたクールボックスをテーブルの上に置いて

「悠里、悠里ケーキはコッチ‼」

笑を堪えて桜祐は叫んだ。

「なんだぁもうっ
ちゃんとあるじゃん笑
クリスマスケーキ‼」
と、言いながら返って来る悠里‼
を想像していた。

しかし

悠里は一向に姿を見せて来ない。
ポツンと置かれたクールBOX

・・・シーン・・・

部屋から出てこない悠里を待つ桜祐はビールを1本また1本
すけべになる前に悠里のベッドに
潜り込んだ。


悠里の寝息がすーすーす
とリズミカルに聞こえて
桜祐も眠りに落ちていった。

目が覚めると悠里はバイトに出た
らしく、もう部屋に居なかった。
テーブルにはクーラーボックスが
ポンと置かれていた。

開けて見るとまだ冷たかった。

そして悠里の書いたメモがあった。

"ケーキは持って帰ってください。
開けていません。
やはりクリスマスケーキは
私はまだ食べれるレベル
じゃ無かったって事で‼。

クリスマスケーキは、もう食べない、要らない!。

もう二度とケーキは持ち込まないで
ください。
あなたの持ってきた物には
手をつけません。

貧乏ではない家に育つただけで、
私自身はずっと貧乏だった
そんな私をバカにして、笑うなんて
あんまりです。

もう会いたくない‼
顔も見たくありません。
もう来ないで‼"

手紙みたいに書かれたメモを見て
桜佑は項垂れた、悠里は可也怒って
いる様子だった。

そうだった。
食い物の、恨みは恐ろしい

ケーキを冷蔵庫にしまうと、
桜祐は頭をガシガシかいた。

ちょっとからかっただけ‼
好きな子にはちょっとした意地悪
をしたくなる?
いやちょっとしたイタズラの
つもりだった。

悠里を怒らせるつもりなんか
無かった。

その日の夕方、桜祐は陽斗と勇太を
呼び出していた。
遊びに出る気力も無く16歳の娘に
本気になる自分を異常じゃないかと
思っていた。
そんな悩みを反省をしていた時、
ガチャりと玄関が開く音がした。




キッチンにいた陽斗が玄関に行くと
髪ユルフワなモコモココートを
着込んでチェックのマフラーをした
可愛らしい娘が白い箱を持って立っていた。

「あれ?何か用?桜祐の
知り合い?」


「え?あ?アレ?」
軽くテンパる悠里は
白い箱を差し出して、

「お、お届け物デス‼
いえ、クリスマスケーキの
配達です。」
と咄嗟に伝えた。
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