LIONの許婚




「あ"ああ"、ごご苦労様。」


陽斗はそのまま受け取りケーキを、
冷蔵庫にしまった。
陽斗がリビ
ングに行くと、勇太が
ゲームに夢中になっていた。

「桜祐は?」

陽斗が勇太に聞いたら

「トイレに行ったぜ‼」

とだけ答えた。


炊事班長は陽斗、
料理に興味の深い陽斗は最近覚えた
鶏のトマト煮を皿に盛る

あと材料をでかく切ったご馳走サラダ、スープは市販のカップスープに
悠里が持ってきたクリスマスケーキ‼

「オオツ美味そうだな!」

自らの陽斗の手料理に勇太と、陽斗はテンションが上がる。

「なーんか男ばかりで殺風景だな
女の子呼ぶか?桜祐」

陽斗は笑いながらビールを出して
来てコップについだ‼

三人とも、切り分けられたケーキに
かぶりつく

「何でクリスマスはケーキ
なんだろうな?」


「それ正月に何で飾り餅か?
って疑問とおなじじゃね?」

「結局その日のご馳走なんだろ‼」

「そ・・か?
答えにならないなアハハハ
イエスキリストの誕生日だからだろ、誕生日ケーキだろ!」


男三人殺風景に感じてしまう。
「おい、桜祐、女の子よぶか?」

又陽斗が聞いてくる。
反応の薄い桜祐は


「あ、ああ、いやダメだ、
もうこの部屋には女の子は
入れない。
遊びたいなら、飲みに行け‼」


「どーしたんだ?
好きな女でもいるのか?」
勇太がおちゃらけて聞いてきた。

「そうだ‼」
陽斗も、勇太も、もうビックリ‼

「だ、誰だ桜祐?美人か?」

「後四年したら紹介する。
それ迄は、詮索するなよ!」

「あ、ああ
桜祐がそう言うなら・・・な‼」

「いやぁ陽斗腕上げたな!
美味い‼」桜祐はトマト系の料理は大好き

「ケーキ買ってきたのか?
陽斗、このケーキ美味いな。」
勇太が聞いた。


「え?オレ買って無いし‼」
陽斗が答えた。


「いや、さっき女の子が配達に
来たんだ、頼んだのは桜祐だよ。
いやぁめっちゃ可愛かったー
お人形さんかと思ったよ。
うめ〜」


それを聞いていた桜祐は
食べていたケーキを
ブッ;:・;゙.:’;、
キタネー汚ねー
陽斗と勇太は皿を持って桜祐から
サッと離れた。

「女の子が・・・もってきたあ🌪
このケーキ?を・・・‼」

「ああ、配達です‼って言ってたぞ‼
だから切ったケド‼
あ‼残りは冷蔵庫だ‼」

「あ〜悠里の奴、俺ちょっと・・・」
そう言うと桜祐は悠里のマンション
へと歩いて行った。

いってら~
残された勇太と陽斗はソファーに
持たれながらゴクゴクとビールを飲みトマトチキンとコンビニで買ってきたポテチやソーセージに
噛み付きながら手を振っていた。


エロビデオでも見るか
2人はあまりにもヒマなイブに
物足りなさを感じながらも桜祐の
恋に想像を膨らませる。

「そんな可愛かった?」


「うん、お人形さんみたいだった!!」



スタスタスタスタ

桜祐は、怒りに任せ足幅も大きくなる
ガチャガチャバ━━━━━━ン‼
ドアを豪快にオープン‼


悠里はまだ帰っていなかった。
300円位のケーキを包んでいた
ペラペラした紙がゴミ箱に
落ちていた。

ペロペロしたであろうか
綺麗にナメナメしてあった。

「フン、痩せ我慢しゃがって‼」

悠里との関係を近づけたくて
喜ばせたかったのに・・・
結局、悠里の腹には入らなかった
のか・・・

俺は悠里の帰りを待った、
ナメナメしたケーキをつつんでいた
フイルムが、切なく写った!



「今度はケーキバイキングに
でも行くか‼」
桜祐はゴミ箱に呟いた。

「あ〜悠里早く帰ってこいよ!
悪かったってぇー‼」
桜祐は、頭を抱え項垂れていた。


桜祐にとって軽いイタズラだった
それは悠里には
やっちゃ行けなかった。
食べ物でからかうのがどんなに罪か
桜祐は思い知ったクリスマスだった。



クリスマスが終わると一気に気持は
新年へと切り替わる。



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