久しぶりに亜佑美に会える。俺は一大イベントを考えていた。
 サプライズで旅館に亜佑美を連れて行ったら凄く驚いて、喜んでいた。
いつも素直に感情を表現してくれ、あぁ、好きだな、といつも思う。
 出会った頃はお互い心の底の気持ちを隠したまま過ごしてきた。それがどんなに亜佑美を辛い思いさせていたかと今でも悔やむ。
 俺のせいで傷つけた人もいた。
この旅行ではうんと彼女を甘やかし、沢山の愛を伝えたいと思う。

 けれど俺が好きだと伝えると、亜佑美も好きと返してくれ、結局俺の方が甘やかされてると思う。
愛しくて愛しくて何度も抱いた。抱いても、抱いても、抱き足りない。


 今もこうして目の前で豪華な夕食を前に全力で喜んでいる姿を見ると抱きしめたくなる。
もう俺は重症だ。

「夕食も凄い美味しそうですねっ」

「だな、運動しておいて正解だったな」

「なっ!! 食べましょうっ!!」

 顔を真っ赤にして目の前に並んでいる豪華な夕食に箸をつける。夕食のメニューは食前酒に梅酒が注がれ、お刺身のお作り、サイコロステーキ、季節の野菜の天ぷら、風呂吹き大根、茶碗蒸し、キノコの炊き込みご飯。
デザートは食後に季節のフルーツのジェラートが運ばれてくる。

「美味しいですねっ、天ぷらなんてサックサクですよっ」

 亜佑美は終始テンション高めで夕食を頬張る。
リスみたいだな……といつまでも見ていられる。
ちょっと量が多いかな? と思っていたがペロリと食べ終わり食後のデザートのジェラートをいただく。
苺の果肉が沢山入った贅沢なジェラート。

「このジェラートも美味しい〜」

「そんなに気に入ったなら俺のも食べる?」

「えっ!! あ……領さん食べてください」

「いいよ、あげるよ」

「いや、これ以上食べると太るし、お腹ぽっこり出ちゃうから……」

 一瞬嬉しそうな顔をしたくせに。お腹が出てる亜佑美もちょっと見てみたい。そんなにガリガリに痩せてる訳ではなく程よい肉付きで抱きしめても骨が当たらない。亜佑美の抱き心地は最高だ。
ポッコリお腹も可愛いだろうな……