「麻美! 本当にやめろ!!!」

 勢いよく身体を捻り麻美から抜け出す。
その勢いで麻美は床に尻餅を突いた。

「やっていい事と悪い事くらい分かるだろ!!
もう麻美とは会わない、今日で終わりだ」

「ちょっ……領待ってよ!!」

 急いでジーパンを履き直し麻美のアパートを出る。玄関から出る時に麻美が何か言っていたがもうそれどころではない。
 噛んだ唇からは血が流れかなりの激痛だ。
そのくせ未だに身体の火照りは取れず気が狂いそうになるのをなんとか保つ。
 急いで車に乗りエンジンをかけ発進したがとてもじゃないけど運転するのもしんどい。近くのコインパーキングに入り車を止めた。

「くっ……」

 未だにジーパンからの下から押し上げてくる。

(このままじゃ無理だ、、、)

 何が悲しくて自分の車の中で自分を慰めなければいけないんだ……
 外から見えないように自分の着ていた上着を脚にかけ自分の手を上下に動かす。多分コーヒーに媚薬が何かが入っていたのだろう。今思い返せばやたらにコーヒー飲めと言っていたもんな……
けれど麻美をあんな事させるまで追い詰めてしまったのは紛れもなく俺だ。けれどもこればかりはどうしようも無い。本当に好きという気持ちに気付いてしまったから。