藍先輩の危険な溺愛レッスン。
レッスン3

俺の部屋においで

「うーん迷うな」


「焼肉弁当も食べたいし唐揚げも捨てがたい、でもハンバーグも」


「先輩まだですか?」


母のお弁当屋さんで店番をしていたら、藍先輩が晩御飯を買いに来た。


でもなかなか決められないみたい。


いつもこんな感じ。


「早く決めてくださいよ。もうすぐ混む時間帯なんだから」


「もうちょっと待って」


結構優柔不断な性格みたい。


ちなみに彼はうちのお店の上にあるマンションで一人暮らしをしている。


ご両親はたしか海外で仕事をしているんだとか。


うちの店舗はマンションの1階にあるんだけど、マンションの他の住人もよく買いに来てくれる。


この地域には大学があるから賑やかな学生街。


大学生の一人暮らしのお客さんとかもたくさん来てくれるから夕方からはわりと忙しい。
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