『ピーンポーン♪』

「…え?」

部屋中にインターホンの鐘が鳴り響く。



私な眉間の間をぐにゃっと歪ませ、

「げっ…まだ1時間も経ってないじゃん…」

と呟く。



『すみません、芽菜さんはいらっしゃいますか?』


インターホン越しに燎が呟き声で声を発す。


(そういえば…今日はお母さん居ないんだった…)


私のお母さんは、今年は中学校でPTAの会長に就任していた。

それで、緊急の会議ができてしまったそうで、帰りが遅くなる…という事を言っていたのだ。


『ピーンポーン♪』

「すみません。留守な訳が無いのに無視をしないでください」


「あっ」


私が玄関のモニターを見ると、不機嫌に貧乏やすりをする燎がいた。

「しまった…無視しちゃったよ」