運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
傷心のアラサー女子
「うわっ!!」

思わず声をあげてベッドから飛び起きる朝。
現実の世界に戻り、大きくため息をつくのは薄井綾乃(うすいあやの)。
嫌な夢をみた・・・。

あれからもう1年以上が経っているのに、いまだにあの悪夢にうなされている自分を思うとため息を吐かずにいられない。

綾乃はベッドの上で大きく深呼吸をしてから、立ち上がった。
ふと目覚まし時計を見るとまだセットしている朝の5時までは一時間近くある。

通りでまだ薄暗い。

でももう一度眠る気には全くならない。

せっかくの時間だ。大切に使いたい。
綾乃は立ち上がってから浴室に向かいいつものようにシャワーを浴びた。
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