運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
夢の中で綾乃は悟の背中を追いかけていた。

名前を呼んでも振り返らない悟をただひたすら追いかける。


転んでも。

手を伸ばしても。

悟は振り返ってくれない。


前を見ている。

私を見ていない。

走っても走っても追いつけない。

そんな夢をみながら綾乃はこれが夢だけであってほしいと願った。
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