運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
番外編 ~命の奇跡~
「綾乃っ!」
「え!?」
悟の切羽詰まった声に振り返る綾乃。

「何してんだよ。だめだろ。」
そう言って厳しい表情のまま近づく悟。
綾乃の手に持っていたカップを手にとり、自分の持ってきたカップを渡した。

「こっちのほうが体あったまるから」
悟が綾乃の背中に手をまわし、綾乃をソファに促す。

「大丈夫か?」
「うん、ありがとう」
ソファの前に着くと、悟は一度綾乃からカップを預かって綾乃に手を貸した。

大きなお腹の綾乃。
すべてを愛しみ、包み込むような悟のまなざしに微笑み返した。
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