運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
番外編 ~未来へ~
綾乃が出産してから半年が過ぎたある日。

「おはよう」
「おはよう」
いつものようにいいにおいに目を覚ました綾乃。
寝室をでてリビングへ出ると、そこにはいつものようにキッチンに立つ悟がいる。
「今日は和食にしてみた」
「楽しみ」
「ゆうべは夜泣き、ひどかったもんな。疲れただろ。」
「うんん。」
生後半年になった息子は毎晩絶賛夜泣き中だ。
悟も夜泣きに付き合って起きてくれるが、レストランの仕事も精力的にしている悟よりも先に綾乃が起きて、悟を起こさないようにリビングへ出ることが多かった。

毎朝、綾乃と息子よりも先に起きて朝食や最近はじめたばかりの息子の離乳食の用意をしてから悟は市場に買い出しに向かう。
< 336 / 349 >

この作品をシェア

pagetop