運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
マンションに着くと綾乃を背中から降ろし、一緒に二人はエレベーターに乗りこんだ。
「寒くない?」
「体、あったかいです。スープのおかげで。」
悟の作ってくれたスープのショウガの効果なのだろうか。かなり体がほかほかとあたたかい。

おんぶされている時も、悟の背中は大きくて、かなり温かかった。
そのぬくもりが残っているようにも感じた。

「俺1205号室。」
「え?」
12階まで一緒にエレベーターに乗っている間に悟が言った言葉に綾乃は耳を疑う。

「私1206号室です・・・」
「マジ?隣じゃん」
知らなかった。

衝撃を受けながら、綾乃は一日のことを思い出して思わず笑ってしまった。

今日一日でいろいろとありすぎた。
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