翌週の月曜日。

AM8:20



「──え⁉ 兄妹でモデルやるの⁉」



兄と登校中、合流した可南子に文化祭のファッションショーに出ることを伝えた。

話そうか迷ったが、隠しててもいずれバレてしまうので、合流した際にすぐに話した。



「う、うん。あと、服のデザインもすることになったの」

「ええ⁉ デザインまで⁉
すごいじゃん実玖! おめでと~!」



自転車を押しながら歩く可南子とハイタッチを交わす。



「ありがとう……」

「こりゃあ、最前列に座ってバンバン写真撮って応援するしかないね!」

「え⁉ 写真撮るの⁉」

「もちろん! だって、実玖が考えたデザインの服が出るんでしょ? 思い出に残さないと!」



可南子の言葉でハッと気づいた。


ファッションショーってあっという間に終わっちゃうから、何度も見返せるように写真や動画を撮る人もいるよね……。


つまり、私のデザインした服が、誰かのスマホやカメラに保存されるということ。


「文化祭でファッションショーやってた」と、写真や動画を友達や家族に見せたり、SNSに上げる人もいるかもしれない。



もしそうなったら……



全国……いや、全世界の人が私の描いたデザインを目にすることになる。


自意識過剰かもしれないけど、今の時代、SNSで世界中の人と繋がれるし……。