堕天使、恋に落ちる
デートと嫉妬
次の日の朝。
目を覚ますと、由那がいない。
「はっ!由那!?」

ガチャ―――
「あ、おはよ!一徹」
バッ―――!!
「なんでいないんだよ!?」
つい、情けない声になる。

「え?え?
ごめんね…お手洗いに行ってたの」
由那が俺の頭を撫でる。
「由那が俺の傍にいないなんて、あり得ない……頼むから急にいなくなるな!」
「ごめんなさい…」
俺は由那の額に自身の額をくっつけて、目を合わせた。
「頼むから、もう勝手にいなくなるなよ……」
「うん…でも、お手洗いだよ?」
「だったら、俺を起こせばいいだろ?」
「え?でもお手洗いに行くだけで、わざわざ起こすの?」
「そう。トイレだろうが何だろうが、起こして!」
「なんかむちゃくちゃだね…(笑)」

由那が少し困ったように、笑った。

また二人でベットに横になる。
「ねぇ、一徹。もう起きよ!今日仕事お休みだし、デートしたいな!」
「んー。もうちょいキスする!」
さっきからずっと由那の額や目元、頬などキスをしている。
「くすぐったいよ…もう、やだ!」
由那が俺の腕の中から出ようともがく。
「ダーメ!もうちょい由那を味わったら、デートしようね」
「もう////」
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