ずっとずっと好きな人がいるの。
産まれた時から隣に住んでる、はーちゃん──市来(いちき) 春風(はるか)クン。

小さい頃は私が困ってたり泣いてたりするとすぐに助けに来てくれた、ヒーローみたいな男の子だった。
はーちゃんのお嫁さんになるって思ってたし、ずっと一緒にいられると思ってた。

だけどずっと一緒にはいられないんだって、私は年長さんの年に知った。
私は3月31日産まれ。はーちゃんは4月3日産まれ。

たったの三日。

だけどその三日が、私達にはとっても大きくて高い壁になっちゃった。

どうしてはーちゃんと一緒に一年生になれないのって、泣いて泣いて、パパもママも、多分はーちゃんも困らせた。
一年生になっても最初は学校に行くのが嫌で幼稚園に戻るって泣いて、また困らせて。

はーちゃんが一年生になって一緒に登下校できるようになって喜んだのも束の間、
段々はーちゃんは男の子とばっかりいるようになって、あんまり遊んだり話したり出来なくなって──

中学生になったら、学校の廊下ですれ違った時に会釈とかされるようになって。
〝幼馴染〟でも〝友達〟でもなくて、〝先輩と後輩〟になっちゃった。