ぴろ~んと着信音が鳴った気がして目を開ける。

「……あれ、暗い」

両親達とさくらと健吾を見送ってから二度寝して、昼頃に一回起きて残ってたパンを消費して……んでベッドに転がってスマホゲームしてたはずなのに、いつの間にか寝落ちてたらしい。

「我ながらすげぇな、初日にしてこの自堕落っぷり」

しかも今日は金曜日。つまり明日と明後日は学校が休みだ。
親たちが帰って来るのは月曜の夜だと言ってたから、これは確実に月曜もサボるなと他人事のように思いながらんーっと伸びをして、部屋の電気を点けてチカチカと着信を知らせているスマホを持ち上げる。
時間を確認したら何と驚きの19時前。どんだけ寝てたんだ、俺。

「──何だ、健吾か」

メッセージアプリからの通知にあったのは健吾の名前。

健吾が高校入学した時に「スマホ買って貰った―!」と嬉しそうに報告に来たもんだから、その時に何となくID交換して以来、何故かそこそこの頻度でメッセージのやり取りをしている。

ちなみにさくらのは知らない。
滅多に会わないから聞く機会もないし。

何となくはーあと溜息を落として、健吾からのメッセージを開く。

『ハルにぃにプレゼントやる! 姉ちゃんに渡しといた』

「プレゼント⁇」

誕生日でもないのに、健吾から俺に?
しかも何故それをさくらに渡した⁇

クエスチョンマークだらけで、『何だよ気持ち悪い。お前んちに取りにいけば良いのか? つーかお前が持ってこい』と返したところで、ピンポーンとドアホンが鳴った。
宅急便か? と一階に降りてモニターを覗き込んで──

モニターに頭突きかましそうな勢いでそこに映っている人影を確認する。

「さくら⁉」