貧しい家に生まれたはるは、母親と一緒に、庭で育てた野菜を売って暮らしていた。
だが母が亡くなり、無気力になるはるは、骨と皮ばかりになる。
そんな時、帝の御幸があり、帝はそんなはるを見て、お菓子をあげる。
それを見た貴族、藤原秀行は、はるを家に迎える。

ある日、名門橘家の姫君・結子が、入内するにあたって雑士女を募集する事になった。
雑士女なら賢いはるにできると思った秀行は、綺麗な着物をはるに着せ、橘家を訪れる。
見事、はるは雑士女に選ばれ、結子に付いて、宮中に入る事になる。

大きな目を持つはるの事を、帝は覚えていて、はるに話しかける。
だが、主人である結子は、そんなはるに嫉妬し、はりつけの罰を与える。
そんなはるを見た帝は、罰をとく。
はると話をする帝は、その会話の楽しさに、増々はるを気に入る。

宮中で、結子のいじめにあい、悩むはるに、義父である秀行は、屋敷に帰ってくるように言う。
はるは、一旦秀幸の屋敷に帰る。
はるが戻って寂しく思った帝は、大臣でもない秀行の屋敷に行き、はるに会う。
それを知った秀幸の兄で、左大臣・藤原秀裕は、はるを養女にしたいと願う。

一旦は断るはるだが、帝との恋を信じ、藤原秀裕の養女になった。
教育を受け、帝の典侍になったはるは、晴子と名を変え、帝に仕えるようになる。
そんなある日、帝が熱を出した。
女御である結子の看病を断り、帝が側に置いたのは、はるだった。
周りもはるの献身な看病に心を打たれる。

そしてはるは、見事帝の元へ入内する。
貧しい家の娘のはるが、帝の女御になった瞬間だった。

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