縁は異なもの味なもの
本当の別れ
真央は、仕事が終わり会社のエントランスから出口を出た。

「おい!真央!」
真央が振り返るとそこには直樹が立っていた。

「直樹? アレ? どうしたの?」

「昨日、真央と話しがしたくてアパートへ行ったら、アパートが火事のあとで…
オレ心配で真央に電話したけど出ないから会社で待ってたんだ〜」

「そう。大丈夫だから! じゃあ。」

「真央! 俺たち、やり直さないか?」

「は? スペインは? あ、間違えた!
元カノとの結婚は? 赤ちゃん出来たんでしょ!
SNS見たよ! 
私を、愛人にでもしたいわけ? 
馬鹿じゃあないの?」

「え、SNS? あ、 違うんだ!
アレは… アイツの嘘で…、
アイツの事信じられないから別れた!
真央…
俺には真央しかいないって、ハッキリわかったんだ! 
オレと結婚してよ!」

直樹は、四角いケースを開き私に差し出した。


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