旦那様は征服者~帝編~
制約と守り神
私と帝の片方づつの耳にはお揃いのピアスがついている。

私が右耳に、帝が左耳に。
黒い蛇の模様がついたピアスだ。
結婚する時に、つけさせられた。
「これは俺の紫織の制約のようなものだよ。絶対外すなよ!これをつけてれば、いつどんなときでも、紫織は俺に守られる。
でもその代わり、俺の為にしか生きれない。
わかった?」
と。

まさかこんな支配されるとは、思ってなかった。
帝の為に生きるとゆう意味がわかってなかったから。
でも少しずつ私の自由がなくなっていき、全てを管理されるようになったのだ。

でも守り神だとゆうのも、本当だ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「紫織、今日の予定は?」
いつものように、頬杖ついて私に触れながら帝が言う。
「今日はお買い物行ってくるよ」
「そう。わかった。終わったら、すぐ帰れよ?」
あの黒い瞳が光ったような気がした。
「うん…」

帝が仕事に出て、片付けてから外に出た。
買い物を済ませ、帰ろうと外に出る。
たまたまショーウインドーに気になるバックを見つけた。
「可愛い~新作かな?」
思わず見とれて、しばらく眺めていた。

「ねぇ君。可愛いねー」
「え?」
二人組の男性に急に話しかけられた。
「な、何ですか?」
「プッ!おどおどしてるぅ(笑)可愛い~」
明らかに年下だよね?大学生くらい?
でも怖い…
「あの、私急いでますので!」
そう言ってその場を去る。

でも、なぜかついてくるのだ。
な、なんでぇー!
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