丸重城の人々~前編~
「キャッ!ちょっと!急に何?」
大翔に急に抱えられた、柚希。
そのままベットに寝かされ、組み敷かれた。
「ちょっとムカついた……」
「え?ごめんね……。
ちょっと意地悪しただけなの……」
「柚は何しても可愛いね!前も言ったよね?柚の行動ひとつひとつに一喜一憂するって!」
「ごめんなさい…」
「怒ってるんじゃないよ!
ただ、可愛いなってだけ!
目が潤んでる……煽ってんの?」
「違うよ…」
「でも煽られた……食事はまた後でね?」

また何度も二人で、果てた。

「さすがに腹が減りすぎたな……」
柚希を腕枕している、大翔。
でもかなり無理させたようで、柚希は眠ってしまった。
「柚ー。起きてー。腹減って、死にそう……」
……って、自分のせいか(笑)!
大翔は空腹と闘いながら、柚希の寝顔を見つめていた。


やっと柚希が起きた時には、夕食前になっていた。
「なんか、変な時間になっちゃったね(笑)ごめんね…」
「だな。しゃーねぇよ。俺が柚を無理させ過ぎたから……」
「でもなんか、幸せ」
「え?」
「こんなに大翔だけとゆっくり過ごすの」
「うん…俺も…最高の誕生日だ!」
「ほんと?私、ちゃんとお祝いできてる?」
「もちろん!最高だよ!」



「3、2…1!
大翔!お誕生日おめでとう~!!」
「ありがとう!」
ベットで抱き合って、日付をこえた。
「柚」
「ん?」
「これからもずっと一緒に幸せになろうな!」
「うん!」
「…ってことで、まずは一発……」
「え?もう身体が…。
えーーー!」
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