響子が柚希の両手を包み込む。
「怖い…?」
「これは違うの……寒くて…」
「ほんと?いいのよ…何でも言って?」
「…………大翔に…たくさんギュってされたい……」
「うん」
「中也くんと…また楽しく買い物デートしたい!」
「うん」
「玄さんとまた公園デートしたい!今度はお弁当作って食べよって話してたの」
「そう。いいわね」
「将大さんとも…色々話、して……響ちゃんがヤキモチ妬いちゃう位、仲良くなりたい」
「フフ…それは聞き捨てならないわね(笑)!でも、柚希なら許す!」

「私、みんなのこと大好きで、大切なの」
「うん、私も大好き!」
「響ちゃんと女子会したいな!」
「そうね!それをみんなに話しな!喜んで、受けてくれるわよ!」
「うん!」

二人は大翔の部屋へ向かった。

「ボス」
「何だ」
「響子さんと、柚希さんがドア前に来てます!皆さんに会いたいと」
「だってよ!“ソレ”の後の始末は部下に任せろ!」
「あぁ。頼むわ」
「シン。後は頼む!」
「はい!」

ガチャ━━━━
「柚」
「大翔…」
「おいで?」
「……うん」
両手を広げた大翔に抱きつく、柚希。
「大翔の……匂いだぁ…。
安、心す…る…」
「え……?柚……?」
そのまま、緊張の糸が切れた柚希が気絶した━━━

大翔達の部屋は窓が割れ、ぼろぼろなので、三階の空いた部屋に移動した。
ベットに横になっている、柚希。
その姿はいつもより、より小さく見えた。
大翔がその小さな手を握りしめ、頭を撫でている。
そのまわりにはみんなが心配そうに、見つめている。