「あの、ここって雑誌によく出るカフェですよね?」
「うん、そうだよ?」
肩肘をついて、話す将大。

そして今日は将大と、あるカフェショップに来ている。
“怖くないから、外でお茶しよっ”と声かけられ来たのだ。

「でも、お客さんいませんよ?この時間だから、営業時間外じゃないし」
「数時間だけ、買い取ったの!」
「へ?」
「だって…他に客がいたら、柚希ちゃんゆっくりできないでしょ?それに、俺も二人でゆっくり話したかったし!」
「えーー!将大さん、何者ですか!?」
「そこまで驚く?」
「だってやることが飛び抜けてるってゆうか…」
「俺を誰だと思ってんの?これでもヤクザの組長!」
「そうですけど…」
「ゆっくり話そ!」
「はい!」


「響子のこと、ありがとね!」
「え?私は何も…」
「響子、言ってたよ。柚希が傍にいてくれたから、生きてこられたって!だから、今度は私が守りたいって!
俺は一度裏切ったから…響子を」
「でも、今は命懸けで守ってますよね?
しかも私まで……」
「俺は柚希ちゃんのこと、妹だと思ってる。とても大切な」
「そんな……」
「だから、柚希ちゃんのことも守りたい!」
「将大さんはとても優しい、誠実な方ですね。響ちゃんが惚れる理由がわかるなぁー」
「そう?怖がられることがほとんどだよ?」
「え?怖い?」
「柚希ちゃんは怖くないの?俺のこと…」
「いえ…よくしてもらってるし。何より響ちゃんが惚れた人だし」
「そっか…」

「見た目じゃないですよ?大切なのは、中身です。将大さんは素敵です!」

「困ったな……」
「え?」
「響子がいなかったら、持ってかれてたよ…ありがとう…」
少し、せつなそうに笑う将大だった。