そんなこんなで、やっと着いた一行。
車から降りてすぐ、着ていたTシャツを脱いだ兄弟。
「おいで?柚。ギュってさせてよ!」
「俺も!柚希ギュってしたい!」
「は?なんで中也もなんだよ?」
「いいじゃん!ギュー位…独占欲強すぎ!」
「あんた等バカ!?てゆーか上着なさいよ!刺青見えてたら、入れないわよ!」
「なんか…やだ。大翔と中也くん」

「………」
やっとおとなしくなる、兄弟だった。
でもまだ旅行は始まったばかり。
どうなることやら……

ここで余談を一つ。
広子はこうなることを予想して、行かなかったのだ。
この四人で旅行に行っても、ゆっくりできないと思ったから。
さすが、広子おば様。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「うわぁ素敵…!コテージってゆうより、お洒落な家って感じだね!」
「そうね!確かに…綺麗ね」
「海がすぐそこだぁ!すごーい!」
「夜はそこでBBQよ!」
「私BBQ初めてだから、楽しみ!」
柚希と響子、まるで姉妹のようにはしゃいでる。

「可愛いな、柚希」
「当たり前だ。俺の女だからな!
てか、最近妙に素直だな?柚に手ぇ出すなよ!」
「ピックケースをプレゼントして貰ってから、我慢できなくなったんだよ…。
でも大丈夫。柚希を傷つけることは絶対しない!」
「なら、いいけどな…!」

「大翔!中也くん!海行かない?浜辺歩こうよ~!」
柚希がこちら側に寄ってきて、二人を見上げる。
「あぁ。
なぁ柚」
「ん?」
「ギュってさせて?お願い…!」
「フフ…いいよ!はい…」
両手を広げる、柚希。
大翔は吸い寄せられるように、抱き締める。