「柚、おかえり!どうだった?夜の海」
「柚希!おせーよ!兄貴と二人とか湿気てんだからさ…!」
「………」
「柚?」
様子がおかしい、柚希。
大翔は柚希の元に近づき、顔を覗き込む。
「大翔…ギュってして?お願い…!」
「もちろん!」
いつもの様に腕の中に包み込むように、抱き締める。
柚希も大翔に必死にしがみついた。

「柚、どうした?」
「なんかおかしい…響子、柚希どうしたの?」
「実はね━━━━━」


「━━━は?なんで、そんな約束すんだよ?柚」
「そうだよ!柚希」
「私がちゃんと断ったのに、なんで?」
「悔しかったから……」
「え?」
三人が不思議そうに、聞く。

「怖くて、顔見ることできなかったけど、口調やトーンでわかる。
なんで、私みたいなのが大翔達と知り合いなのか不思議なんだと思う。
いつもそうだったから…。
大翔達が、私のこと紹介すると“え?”って目で見られるから。
昔言われたことあるの。響ちゃんが親友なのも、大翔が結婚してくれたのも、同情だって。
私が対人恐怖症だから…」

「なんだよ、それ?」
「誰がそんなこと、柚希に言ったの?」
「もう、いいの。何度も言われてるから、慣れたし」

「ふざけんなよ!!!」