森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される

「……」

 これまでの日々を思い出して、エディは沈黙した。

(我ながら、すごい変わりようだ)

 白魚のようだった手は、すっかり日焼けしている。左手の親指の付け根は、弓を支えるせいで硬くなっていた。もう、令嬢の手ではない。

 弓の名手として名を挙げて、トルトルニアの人々からも感謝の言葉を貰える。それはエディの自慢だったけれど、女の子としては規格外だろう。

 エディは、自分は目の前で跪く男に似合わないと思った。

 この綺麗な男の人は、リディアみたいに可愛らしい女の子にこそ相応しい。

 大きな体は、きっと優しく包み込んでくれるだろう。

 柔らかな髪の間に手を差し入れたら、きっと触り心地が良いだろう。

 蜂蜜みたいな目で一途に見つめられたら、世界一甘い気分に浸れるだろう。
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