森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
(ありゃ、ジョージ様が僕に手を出すつもりだとか思っていそうだな。それだけは、ないと思うけど。どうやったら、そんな勘違いが出来るんだろうなぁ。想像力、逞しすぎるだろ)

 バタンと音を立てて扉が閉じると、室内はとたんに静かになった。

「なんか……すみません」

 高官より立場が下であるエディが言うべき言葉ではないが、沈黙に耐えかねてそう言わざるを得なかった。

 申し訳なさそうに小さな体をさらに縮こませているエディを見ていると、まるで弱い者いじめをしているようである。

 意思の強そうな眉がハの字になると、少年の顔はまるで少女のように見えて、ジョージは余計に罪悪感を覚えた。

 ジョージは気を取り直すように、足を組み換える。

「はぁ……まあ良い。それで……君はどうして、嘘をついていた?」

「それは──」

 はぁぁ、と。
 今度はエディがため息を吐く番だった。
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