殺戮学園
残酷な殺人鬼
「何で立ち止まってるの、真美!

逃げなきゃ!

逃げなきゃ、殺されるんだよ!」


理恵の切実な言葉が真美の心に深く刺さる。


理恵の言っていることはもっともだ。


あそこにいる小又兄弟に捕まったら、あの廊下に転がる複数の死体のように、自分も殺されてしまうだろう。


そんなことを考えると、心の底から次々と恐怖心が涌き出てくる。


でも、今、一番怖い思いをしているのは、絶対に陽子だ。


もしも自分が陽子を見捨てて逃げ出したら、間違いなく陽子は死ぬ。


陽子は今、生と死のボーダーラインに立っているが、時間と共に死が待っている奈落の底へと落ちていくのが目に見えている。


自分が陽子を助けない限り、陽子は決して助からない。
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