結莉は仕事を辞め、亡き大叔母の別荘で休む予定が突然異世界へ。
 現れたのは宮廷魔術師ジーノと騎士アレッシオ。二人は乙女ゲーム『世界樹の聖女〜新緑のカケラと王国の守護者たち〜』略称『せかじょ』のキャラに似ている。

『せかじょ』は、「世界樹を癒すために召喚された『聖女』があなた!『守護者』と『新緑のカケラ』を集め、恋も役目も成就させましょう」というゲームだ。

 結莉はゲーム開始前の『せかじょ』世界に召喚されたよう。準備中の聖女召喚陣の暴走らしいが、もし結莉が聖女なら、スキル【浄化】【緑の手】を持っているはず。だが判明したスキルは【キッチン】。別荘のキッチンが現れ、設備も食材もそのまま使える。

 結莉は生きていくためにスキル【キッチン】を使いデリを開く。結莉は『聖女(仮)』と呼ばれ、召喚の責任者であるジーノの保護監視下に置かれ同居することに。『せかじょ』での結莉の推しは『騎士アレッシオ』。
『宮廷魔術師ジーノ』と渋々同居するが、実は似た者同士と気付き友人として打ち解ける。やがて二人は意識し合うようになる。

 次第に結莉の料理には【浄化】が付き、リス姿の精霊『ラタトスク』に気に入られ契約を結ぶ。聖女(仮)だが結莉はレベルアップしていく。

 いよいよ世界樹が弱り始め「聖女(仮)は本物か?」との声が上がり、結莉は証明のために『新緑のカケラ』を採取する。そんな時、【浄化】【退魔】のスキルを持った『聖女』花蓮が現れる。
 結莉と花蓮、二つの聖女派閥ができるが、実は花蓮は隣国が召喚した『スパイ聖女』。騙されてる花蓮は王国の世界樹を枯らすが、結莉が世界樹を復活させる。

 帰還の日。帰還の魔法陣は、結莉が現れた扉に仕込まれた。ジーノは結莉に恋愛感情を伝え「また会おう。いつかまたこの扉が繋がる」と言った。

 結莉が『せかじょ』の世界にいたのは一年弱だったが、現実世界では時間は経過していなかった。結莉はジーノの言葉を信じ、扉が繋がるのを待とうと決意。別荘に住みデリを開く。

 結莉の習慣は、開かない扉を開けてみること。二年後、突然扉が開きジーノが目の前に!ジーノは結莉が知っていた『せかじょ』のジーノと同じ29歳になっていた。

 ジーノと恋人同士になった結莉は、アチラとコチラを行き来するように。仕事はコチラで暮らすのはアチラ。世界樹を癒した聖女は、自身も癒し人生を立て直した。

あらすじ

第2回ベリーズカフェファンタジー小説大賞・ファンタジープロット部門応募作

この作品のキーワード
異世界転移  聖女  お料理  お店  もふもふ  乙女ゲーム  日常  じれじれ  恋愛  魔術師